お酢の入っていない酢飯!?

寿司と言えば、日本が世界に誇る日本料理のひとつです。

酢飯にタネ(具)を乗せて握る代表的な寿司「江戸前寿司」を始め、巻き寿司やちらし寿司などと様々な種類があります。

特徴的なところをひとつ挙げると、そのシャリ…酢飯があります。

酢飯はダシで炊いたご飯に、酢に塩や砂糖などを混ぜた合わせ酢、寿司酢を混ぜ込んで作られます。その味と香りにそそられる人も多いはずです。

何 でも、この寿司酢の出来栄えには寿司職人の実力が大きく反映されると言います。

酢飯は、寿司の味を決める重要なファクターとなっているのです。

外国の寿司

ここまでで、寿司における酢飯の重要性を語った訳ですが、ひとつ衝撃的な事実を挙げましょう。

実は外国の寿司屋では、酢を合わせていない飯を使って握ったものを「スシ」と呼称している所もあるというのです。

どうやら、酢飯のあの酸味と甘味を嫌う地域でのことのようです。

外国に寿司が飛び立ったのは、鎖国を解かれた明治時代です。

一度、第二次世界大戦で衰退はしたものの、寿司はそれを乗り越え、外国でブームが起きるほどに広まっていきました。

その中で「sushi bar」という名前が生まれたといいます。

今では「sushi」は、多くの国で通用する言葉にもなっています。

しかし、特に食に関しては、環境が違えば変化も生まれるというもの。

例えば「カリフォルニアロール」というアメリカ発祥の寿司があります。

きゅうりやアボカド、カニカマなどを巻いて作ったもので、逆輸入で日本にも伝わりました。

このカリフォルニアロールを元に、外国では多くのオリジナル巻き寿司が出来ていきました。

外国の「sushi bar」では名前の通りカウンター席に座って、あたかもカクテルなどを頼むかのように寿司を注文するといいます。

名前の発祥はここからでしょう。

そしてその注文を受ける職人にとっては、「握り寿司より巻き寿司の方がバラエティに富んだ寿司を作ることが出来る」ということで、巻き寿司の方が発達していったようです。

他の国に伝わることで

このように料理…いや他の物も他の国に伝われば、そこでまた違った変化を遂げるのは必至。

当然、その逆も多いです。

例えば日本で作られる麻婆豆腐も本場のものよりもかなり辛さを弱めたものになっていることが多いです。

これは、日本人の舌に合わせての変化と言えるでしょう。

そのまま聞くと抵抗があった「酢飯を使わないスシ」ではありますが、これは食べられる場所に合わせて変化した寿司のひとつかもしれません。

日本国はそういった寿司に対して評価を行ない、日本食を正そうという動きを取ろうとしたこともありました。

しかし外国からの批判が大きかったことから、国で評価を行うのを断念しました。

新しいものが生まれていく力は、とても大きいものなのでしょう。

もしかしたらこうしている今も、どこかで新たな形のスシが生まれているのかもしれません。

一体どのようなスシなのでしょうか? そう考えるのも一興かもしれません。

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